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 合気道の開祖、植芝盛平翁は常日頃より「武は愛なり」又、「合気道は武産(たけむす)」であると唱えられました。一般的に「武」というと「武力」というように他を屈服させる力、争いごとに用いる力のように思われておりますが、本来の「武」という概念は大きなものを創造する力(例えばビックバンのように地球誕生の力)と小さなものでは「産」といって産み出す力(例えば諸々の生命誕生させる力)というようにいわれております。このように「武」と「産」は同義語であり一体通義でもあります。

 植芝盛平翁の武産理論は「愛と和合」の平和的な精神として合気道の根底を支えており、この理念は今や世界約140カ国の人々に愛され合気道人口は約150万人に達しようとしております。私共合気道の稽古体系はこの理念にのっとり試合形式を持ちません。試合が無いから勝ち負けが生せず故に敵という概念がありません。お互いに決められた形を交替えしながら行う反復稽古を重ね、徐々にスピ-ドやパワ-、技の正確度を向上させていきます。又、それと同時に私共人間が本来持っているであろう潜在的な力を呼び戻す為の稽古である呼吸力(気の力)の養成も合わせて稽古としていきます。これらの稽古は、稽古する者同士が相手を尊重する心や礼儀を重んじる心も大切にしながら、人間性や人格の向上を目指すものです。

 他方このような平和的理念のみでは解決できないものに「悪」という概念があります。昨今の新聞やラジオ、テレビ等の報道で、毎日のように「悪」による理不尽な暴力事件が後を絶たず多くの方が犠牲になっております。「武」という字の語源は「戈(ほこ)を止める」ほこを止めると書きます。戈(ほこ)(矛)とは古代中国の日本の薙刀に似た強力な武器ですが、この強力な武器であっても技の力によって制することが出来ると共に、優れた人間性を持ちそなえている人間には敵が生まれないといういわば合気道の理念に通じるものがあります。合気道の平和的理念だけでは通用しないこの「悪」という万一に備えて「護身術」としての側面も大切な事です。合気道はその昔「柔術(やわら)」として武器を用いずとも徒手で争える武士の裏芸)でもありました。又、戦い等で刀や槍が折れても素手で相手と取っ組み合いを行い勝ちを制するなどこれらは常に生死を賭けてきた武士道精神が原点となっております。このような武士道精神は私共の現代社会に於いても、いつ何時起きるか分からない不測の事態に我が身のみならず愛する家族や友人、愛人を守るために真剣に合気道に打ち込んでいく事しっかりした心構えを持ち対処する事も出来ると思います。

 武士という先人の残したこの精神文化であり又、遺産でもある武士道精神は我々日本人のみに脈々と受け継ながれてきてはおりますが、現在日本の若者層では武道よりも西洋的スポ-ツに人気が高まり武道への関心度が薄れつつあります。反面西洋先進国の間では日本の剣道や空手又、合気道が非常に人気が高く多くの愛好者がおります。フランスでは日本より合気道人口が多くこれも皮肉な事です。西洋スポ-ツは強者を尊重し一部のトップレベルの者のみに光が当り底辺の者には届きません。反面合気道はやる気さえあれば「弱者」にも充分光を届けることの出来る「光の道」ともいわれる武道です。

 若い頃に立派な業績を上げても後半の人生でそれらが何の役にも立たなければ、何の意味もありません。長い目で人生を見た時、自分の後半の人生が健康で活き活きと打ち込んで楽しむものが持てればそれがどんなに幸せであろうかと思います。興味を持たれた方、生涯続けていけます合気道を是非ご見学いただきご参加ください。

 私共は誠心誠意合気道の理念をお伝えしたいと願っております。

 

 

                                津合気道会会長 

                                          杉田 憲司

入会希望者随時受付け

稽古日  金曜・日曜

場 所  サオリーナ内武道館

時 間  20時00分~21時30分

会 費  月5,000円

対象者  高校生以上

入会等の問い合わせ先    

059-228-9530 / 090-8556-5471

☆お知らせ☆

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             代表 杉田憲司

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